Question
そもそも便秘を放っておいてはいけないのでしょうか?
Answer
便秘を放っておいてはいけません。
便秘は腸内細菌に悪影響を及ぼします。
そのうえ、肌荒れや様々な病気にもつながると考えられています。
解説
便秘は、腸内に便が長期間溜まった状態なので、私たちの腸内細菌に悪い影響を与えます。
便が餌になってクロストリジウムなどの悪玉菌が増殖します。
そして、発がん物質、発がん促進物質、アンモニア、硫化水素などの有害物質や、おならの元になるガスを発生させます。
だから便秘の時の便はくさいのです。
そして、便秘が続くと、それらの有害物質はどんどん腸壁から吸収されて、血液中をめぐることになります。
そのため、肌荒れや様々な病気につながるのです。
便秘がもたらす病気
大腸がん
大腸がんは、便秘を放置しておくことで起こるといわれている最も怖い病気として知られています。
大腸がんについては、研究が進められています。
大腸がんは早期発見で感知できる病気ですが、もちろん避けたいものです。
便秘の段階で症状を改善しておくことをお勧めします。
イレウス
また、慢性的な便秘はイレウスになる可能性があります。
イレウスとは、何らかの原因で食べ物が腸の中を通過できない状態になるつらい病気です。
緊急手術が必要になる場合もあります。
痔
便秘といえばつきものになっている病気が痔です。
「切れ痔」「イボ痔」「痔ろう」と3つのタイプがありますが、いずれも便秘が原因として起こりがちな病気です。
なかでも最も便秘によってなりやすい痔が切れ痔です。
これは固い便をすることで、肛門周辺が傷ついてしまい切れ痔になってしまうケースです。
排便時にとても強い痛みを引き起こします。